推薦を狙っている君へ

受験一話

大学入試には、推薦入試というものがある。
しかもその推薦入試は、指定校推薦と一般推薦(校長推薦と自己推薦)に分かれる。

指定校推薦は各高校に各大学の方から

「うちの大学のこの学部に1名とか2名とかよこして欲しい。」といった具合に大学からのオファーが来る。ほとんどが私立大学である。

その高校の実績に基づいて送られるオファーであって、実績がないとオファーは望めない。

その地区のトップ校であれば、早稲田、慶応クラスもくると思う。

進路指導の先生に聞くか、学校の合格者名簿などを参照すると良いでしょう。

指定校の場合、学内の選考であるので、まず内申点をしっかり取っておかなければならない。
1年の学年末、2年の学年末、3年の前期評価(学校によって学期制は分かれるところだが、9月ぐらいまでの成績)を平均したものが内申点として出される。

だから3年から頑張っても時すでに遅しということになる。

例えば国語の評定が、1年が4、2年が4、3年が5の場合

4+4+5=13

13÷3=4.3

全体の評定は3年間のすべての教科の評定を教科数で割り、少数第2位を四捨五入する。

だからまず、この評定をあげる事である。1年の学年末と言ったが、その時だけではなく、トータルで良くないと点数をくれない先生もいる。

5は80点以上、4は65点以上、3は50点以上、と言った具合に学校によって評定のラインは設けられているので確認しておくといいでしょう。

1年生の時から全科目80点を目指して頑張らないといけない。

79点と80点では雲泥の差になる。

ここは抑えておかなければならない点である。

もし2教科で160点だとする。1つが82点、1つが78点だとすると5と4となる。

これが80点と80点だと両方とも5となるのである。

つまり満遍なくどの教科も点数を取っていかなければならないのである。

今までオール5を取った生徒は何人も見てきたが、その生徒たちの点数に取りかたは参考になると思うので、ここに書いておきたい。

1人は徹底的に教科書、ノート、プリントを繰り返す。それも教える先生が何人かいる場合、他の先生のノートも他のクラスの生徒から借りて勉強する。どの先生が作るか分からないから、万全を期して、全てのデータを把握するのである。もちろん、過去問も解いてみる。

こうすると大体80以上は取れるようになる。

実技科目についてはとにかく先生にアピールするのだそうだ。体育の場合、実技は普通だが、一生懸命やっているところをアピールするというのである。体育の準備は率先してやり、大きな声で、元気よく答える。これだけで教師の印象は良くなる。
あとはペーパーテストで頑張れば5を取ることができるのである。

その生徒の将来設計はしっかりしたもので、指定校推薦で希望の大学に入り、そこで公認会計士の資格を取り、地元に戻って開業するというものだ。

大学に入るところまでは見届けているが、その先はどうなったか分からない。

しかしこのような具体的なビジョンを持っている人は成功率は高いと確信している。

他にも推薦で東北大学へ行った生徒がいたが、その生徒はテストの数週間前からテスト勉強をやるのだがほとんど寝ないでいたので、母親が心配して「こんなに勉強しなければいけないんですか。娘の体の方が心配です。」と話していた。

勉強しなさいという親がほとんどの中、まれに、そんなに勉強しなくてもと言う保護者に会うことがある。

そう言う生徒は自分に非常に厳しく、決まって「自分は出来ないからやらないといけないんです。」という。
何事に対しても謙虚であり、真面目に取り組む。
分からないところがあると、付箋を貼ってきて、まず質問、そして質問、また質問である。

どの子にも共通するのはよく質問する事である。消してわからないままにしておかない。
真剣に聞いてくるから、こちらもより真剣に教える。

大体5をとる子はテストを大切に保管して、綺麗にファイルしている。卒業と同時にダンボールに詰めて送ってくれた生徒もいた。

とにかく自分のやり方でいいから評定5を狙おう。

そうすれば3年の秋には、指定校推薦、または国立の一般推薦ももらえる。

推薦にはA O入試なるものや、他にも色々あるが、次の機会に話すとしよう。

あと、裏技もね。

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