お得大好き、いくつになってもこれだけは変わらない。いや、インターネットという神器のおかげで ますますその傾向は顕著になってきた。
今やクーポンは日常的に使われ、なくてはないものとなっている。我ながらさもしいとは思いながら、クーポンがあると聞くと使わずにはいられない。
恥ずかしい？いいえ、そこは年の功というか、どんな状態でも怯まず、自分の正当な権利を主張するかのように、にっこり微笑んで、「このクーポンお願いします。」という。定員さんもわかっているかのように『71番ですね。』と言ってオーダーを取る。ほんの30円であっても得をした感というか達成感が堪らないのである。
我が家には「少しでもお得になってないと買ってはいけない」という変な家訓が存在する。
どこへ行ってもだ。たとえ
高級なホテルに泊まってもこの家訓を忘れない。ホテル代は1円でも安く、メンバー制度があればそれを利用しチエックイン、チェックアウトの時間をフルに利用する。
スイートにはアップグレードできるよう メンバー制度利用は当たり前、こまめにホテルに電話することも忘れない。
家族の中からはかっこ悪いからやめてと言う声は決して上がって来ない。
というか、姉は金銭感覚が乏しい。二千円のシャツも二万円のブラウスも全く同じ感覚なのである。
世は今やクーポンばやり。
スマホの中のアプリだったり。広告のチラシのクーポン。店頭でもらうクーポン券。いつのまにか、お財布の中は、お札よりもクーポン券であふれている始末。
それでもクーポンを使わなくてはと必死になっている自分。
もしかするとまんまと店側の手中にはまったか？
買うはずの無かったものがカゴの中にあったり、外食に行く回数が増えたり、
いやいや決してそんなことはないはず。
得しているはずなのだ！
